日々喜怒哀楽

毎日の出来事、癌や歯の話。ドラマ、話題のニュース考察等

帰国後2軒目の歯医者



帰国後に行った2軒目の歯医者は、
ちょっと変わった場所に建っていて
そばの駐車場スペースにも車が停めにくい・・・

そんな歯医者。



歯医者さん自体は昔からその場所でやっているようで、
最近の綺麗でおしゃれな歯医者さんとは違ったが、
一番重要視するべきは「腕」なので、期待して受付けへ。



受付(歯科衛生士でもある)の人は愛想がよく、優しい。



先生も穏やかそうで親身な感じで、40代くらい。

先生と歯科衛生士さんは夫婦(?!)という感じだった。




そこでは、歯のかみ合わせが悪いと指摘を受けた。

そのせいで、上の歯1本が少しグラグラで揺れている。
上の歯を少し削れば、このグラグラが止まると。



今まで、どの歯医者でも歯のかみ合わせについて言われたことはなかったが、
良くないことは、自覚があった。


なので、
「(今までなかった)指摘をしてくれて、治してくれるんだ!」

と嬉しくもあり、期待した。



それと同時に、

かみ合わせを治す=「矯正」じゃないのかな?

と思ったので、質問した。





いやいや、そこまでしなくても、
揺れている君の上の歯1本は、
こうこうこう・・・・・だから
上の歯がほんの少し前に出ないと嚙み合わない状態。
だから、揺れなくても噛み合うように、
上の歯を少しだけ削って調節すれば、それで大丈夫。

と先生からの説明。



プロの歯医者さんがそう言っているのだから間違いないのだろう

何も考えず、疑いも一切持たず、お任せした。





それから、半年に1回、チェックアップに通ったが、
行く度に前歯の裏側削られていった。




で、ある日、家で歯を磨いた時、
何となく鏡で歯を見ていたら、


前歯が薄くなってる!!
それも1本でなく、2-3本!




触ってみたら、
間違いなく歯の2-3本の一部ずつが削られ、
その部分は、かなり薄くなっていた。




それで、
それまでの治療を思い出してみた。



そういえば、
行く度に、何度も何度も歯を削っている。

削られていた歯は、いつも1本ではなく複数だったな・・・


と。


こんなに薄くしてどうするんだろう??



それでなくても、
(歯医者とは関係なく)
以前、癌で放射線治療をした影響で、

歯が悪くなる
歯茎が下がる
(歯を支えている)骨が溶ける。。。

と言われているのに・・・・。


※もちろん、
放射線治療を受けた話やその影響については、
1回目の治療前に先生に伝えていました※




確かに、上の歯の揺れが少なくなった気はするけど、
揺れなくなったわけでもなく、未だに揺れているし・・・・






そう気づいた数日後、
その歯医者へ、半年ごとのチェックアップに行った。



先生が歯の中を一通り見たあと、
また上の歯を削りますね・・・と言いながら、削る体制に入った。





先生!!ちょっと待ってください。


今まですべて先生にお任せしていたので、何も考えてなかったんですが、
数日前、初めて気が付いたことがあるんです。
ここに来るたびに前歯を削っているので
前歯がすごく薄くなっているんですが、
こんなに薄くなって大丈夫なんでしょうか?




「見ながらやっているから大丈夫です。」

と、即答する歯医者。




でも・・・・・

それでなくても、放射線治療の影響で、
歯が弱くなると言われているのに、
こんなに毎回歯の裏を削っていったら、
歯の強度は、更になくなりますよね??





咬み合わせが悪いから削っているんだよ・・・・・
・・・・
どうしても削らないでということなら、やめる??


と、若干キレ気味に答えた歯医者。





「歯の強度がなくなるなら、
すみませんが、削るのはもうやめてください。」





この言葉に医者は気分を害した様で、言動が少し変化。
何となく気まずい雰囲気に・・・。



でも・・・


怒りたいのはこっちだ!!
私の健康な前歯をこんな状態にしやがって!!!


と怒りたいのは、こっちの方!!



もちろん、こんな言葉を吐く事もなく、
気まずい雰囲気を和らげるように気を使いながら、
お金を払って退散。






家に帰って、その事を何気なく家族に報告。


すると同じ歯医者に通っていた家族から、
次から次にその歯医者への問題治療の話が出てきた。



その1つは、こうだった。

その歯医者から、
こうこうこういう治療をした方がいい・・・と勧められたので、
OKした後、歯茎に麻酔を打たれた。


その後、先生が歯を抜こうとしたが、
そばにいる歯科衛生士さん(先生の奥さん?)に

「そこをそうしてしまったら、
・・・・になってしまうので、ダメではないですか?」


と言われ、


「あっ!そうだね・・・・」と気づいたその歯医者が


「じゃぁやめておきましょう」と言ったらしい。




歯科衛生士に指摘されて気がつくって、何???



という出来事。


そのやり取りに不安を感じた家族だが、
もう麻酔を打たれてしまっていたので、
そのまま治療を続行してくれていいですよと言ったらしい。


が、

「あなたの歯だから、もう1度家でゆっくりよく考えて」

と歯医者に言われて、その日の治療はそこで中断。


麻酔が効いたまました清算では、
ただ痛い思いをしただけの
無意味な「麻酔代」を含めた金額が請求され


クレームを言うのも面倒なので、
その請求された額を払って帰った


という話等。




でも、そこは、

麻酔代は請求したらダメでしょ?








当然、そのあと、その歯医者へ行く事はなかった。







歯医者の言う通りに任せておけば、
ベストな治療をしてくれる・・・


そんなアメリカの歯医者に安心し、慣れきってしまっていた私は、
帰国してから約4年間、日本でもそのままの姿勢で歯医者に通った。



歯医者がやる治療に対し、
自分は素人なんだからと、何の意識も考えも持たず、
頭から信じきって、歯医者の言う通りに治療を任せる・・・・


この思考で歯医者に任せる事自体が危ない!!




昔、日本に住んでいた頃に経験してきた
沢山の歯医者での治療と数々の体験を考え併せて考えても
日本では、意識を変えないといけないことに
気づかない私がバカだった。



日本では、もっと歯医者を選ばないといけない。

素人だから何もわからないと丸投げではいけない。


先生の治療や技術、考え方はどうか?
歯科衛生士さんのクリーニングが上手かどうかも
ちゃんと意識して観察して
少しでも安心して治療を任せられる歯医者を
自分で探すしかないんだ



と。




クリーニングを2回に分けると言い出す歯医者




・・・・そんなこんなで、
歯のクリーニングを1回でしてくれる市外の歯医者へ
半年に1回通った。


そこは、毎回、レントゲンもとってくれていたし、
歯のクリーニングも、まぁまぁだったので、
約2年=4回ほど通った。


4回目の治療費を受付で払う時、
また半年後にチェックアップに来るかどうか聞かれたので、
「来ます」と返事。



すると、
「今まで1回でクリーニングをしていたけれど、
次回から2回になりますから」

と言われた。



え?
突然なぜ??



ねこもどきさんは、
歯のクリーニングを1回でやって欲しいと言うことだったので、
今まで特別やってきた。
だけど、次回からは、他の人と同じように2回で。


との事。





げ!!!

だったらわざわざ、こんな遠くまで行く必要ないかも・・・





そう考えていた数か月後、たまたま隣の市に引っ越した。



帰国から2年も経っているし、
引っ越した市では、1回でクリーニングをやってる歯医者が
あるかもしれないと思い、ネットで市内を検索。


複数の歯医者のホームページをじっくり読み、
良さそうな歯医者に電話した。



「チェックアップ(クリーニング含む)に行きたいのですが、
そちらでは、クリーニングを1回でやってくれますか?」


「はい。大丈夫ですよ」



おおお!1件目で見つかった!!
時代は変わってきたのかも??




・・・・ということで、
予約を入れた日、その歯医者へ行った。


歯医者サバイバルの始まり

 



アメリカでは、
半年に1回、歯のチェックアップの為、歯医者に行っていた。


毎回、歯のレントゲンを必ず撮り、
画像と口の中を見ながら、虫歯がないかをチェックしてくれる。


虫歯(+なりかけている歯)があればすぐに治療してくれて、
全部の歯を、しっかりクリーニング。

その時、もし虫歯が見つかっても、よほどひどい虫歯でない限り、
治療も含め、すべてが1回で終わっていた。

事前に必ず予約は必要だが、
日本の歯医者ほど待ち時間もなく、
ストレスを感じたことが1度もない歯医者タイムだった。




帰国後、
そろそろ歯のチェックアップに行かないといけない時期になった。

ネットでご近所まわりの歯医者のウェブサイトを片っ端から見て、
一番よさそうな歯医者へ、予約の電話をかけた。




私「検査とクリーニングをお願いしたいのですが・・・」



歯「それでは、〇月△日の何時ではいかがですか?」



私「はい。それで大丈夫です。
念の為、お聞きしたいのですが、
もし虫歯がなければ、1回で終わりますか?」



歯「それは無理です。
クリーニングだけでも4-5回来て頂かないと・・・・」




想定外の返事に、




私「え??
1人の歯を、4-5回に分けてクリーニングするんですか?」




歯「はい。そうです。」




私「4-5回に分けてクリーニングしたら、
最初にクリーニングした部分は、4-5回目には
もう汚れがたまってきてるかもしれませんよね?」



歯「そうですね。そういうこともありますね」

と、よどむことなくサラリと答えが返ってくる。



私「1回でクリーニングを終わらせることは出来ないのですか?」



歯「絶対無理ですね」





1人の歯を、4つか5つのブロックに分け、
4-5回でクリーニングする意味が、理解不可能。



で、次の歯医者に電話。

その歯医者は、3-4回でクリーニングをすると言う。



それ以外にも、4-5軒かけたが、
1回でクリーニングを終わらせるという歯医者はなく、
すべてクリーニングには、3-5回かかると言う。


市内にまだまだ歯医者はあったが、
他の歯医者にかけても、たぶん同じ返事だろうと予想。



それで、範囲を広げ、市外の歯医者を検索。



歯のクリーニングを1回で終わらせるというのは
日本では無理なのか・・・と諦めつつも電話をかけた。

すると、
1回でクリーニングを終わらせることが出来る
という歯医者を2軒目で発見!!


すぐ、家族4人分の予約を入れた。




予約当日、電話で確認した通り、
家族みんなのクリーニングが1回で終わった。


「よかったよかった!」
「それじゃぁ。また半年後にクリーニングお願いします!!」

ということで、
帰国してから1度目のクリーニング終了。







とはいえ、



歯のクリーニングを
何が何でも複数回で終わらせようとするのは、なぜ??
(→日本の保険制度のせいだろうと勝手に推測)



そして



歯のチェックアップやクリーニングの予約ごときで
こんなに時間と手間を要する事になろうとは!!






恐るべき、日本の歯医者!!



恐るべき、日本の保険制度!!
(=これは推測の域)



※注※
(これは10年位前のお話です)





 

 

日本の歯医者 V.S. アメリカの歯医者





アメリカの歯医者に比べたら)
日本の歯医者は本当にダメダメだよ・・・


アメリカ生活が長い人は、みんなそう言う。


でも

たまたまその人がそう感じただけで、
そんなに違いはないでしょ?
話を盛ってるんじゃないの?

日本で生まれ、育ってきた私は、ずっとそう思っていた。





そんな私が、ひょうんなことからアメリカに住むことになった。


アメリカの歯医者さんの実力を全く信じていない私は、
行ってから歯が痛くなって困らないようにと
渡米までの2-3か月、12回以上歯医者に通い、
3本の虫歯全部を日本で治療してもらった。


これで、
数年は、歯医者のお世話になる事もないだろうと思っていた。



なのに・・・・

嗚呼、それなのに・・・



渡米後3か月もしないうちに、歯が痛くなり、
初めてアメリカの歯医者さんへ行く事になった。


その時、痛かったのは、1本だった。
が、歯医者さんで診てもらうと、
渡米前に日本で治療したはずの歯全部に問題があり、
1本は、もう助からないと思うと言われた。

でも、
神経治療専門の歯医者へ行けば、
もしかしたら、助けてもらえるかもしれないからと
その場で抜歯はせず、専門の歯医者に行くようにと紹介された。
(→結局、神経治療専門の歯医者へ後日行ったが、
助けられないと言われ、抜歯となった)

あとの2本は、その場ですぐに治療。
その日1回で治療は終わった。


たった1回で、2本の虫歯治療が終わることにも驚いたが、
それもよりも感動したのは、
治療後、完全に治療してもらえたと思える「治った感」を
初めて味わった事。


これで、もう大丈夫!
確かに完全に治療してもらえたな!!

と確信できる、十分なスッキリ感だった。



日本では、虫歯を治療し終わっても、
いつも何となくすっきりしない感じはあったが、
どの歯医者で治療しても、ほぼ同じ。

だから、
虫歯の治療というのは、
治ったという実感がないものなんだ・・・と思うしかなかった。

それだけに、
アメリカでの虫歯治療後に感じた、はじめての「スッキリ感」は、
日本の歯医者さんや治療技術に、疑問を持つきっかけとなった。



渡米前の治療だけでなく、
生まれてこの方、
日本でやってきた虫歯治療ってなんだったんだろう?



それでも、その時は、
もしかしたら、この歯医者さんがたまたま上手だっただけかも?
という思いもあった。


だけど、その後、
どの歯医者さんで治療をしてもらっても、
必ずこの「治った感」「スッキリ感」があり、
治療を終えた歯が、
2-3年も経たないうちに痛くなるようなことは1度もなかった。



だから、今なら言える。



日本の歯医者さんに比べ、

アメリカの歯医者さんの技術は高い!!

デス。





アメリカの歯医者が1度で治す歯を、何回もかけて治す日本の歯医者さん。

それでないと儲からないから仕方がない・・・
ということも現実にある様なので、
これは、日本の保険制度に問題があると思う。



だけど・・・



何十回も通って治療を終えたはずの歯が、
半年もたたないうちに、痛くなったこと、
何度あっただろう?


歯医者で虫歯等で治療が必要と言われ、
治療してもらったら、
それまで痛くなかった歯が、日に日に痛くなり、
1週間も経たないうちに、また歯医者へ行くハメになった・・・・


虫歯治療が終わったと言われても、
なんとなくスッキリしない・・・
完全に治った感じがしない・・・等々・・・・


そんな経験をもつ人が、
私も含めて日本に住んでいる人たちには沢山いる。


だけど、
長いアメリカ生活で、少なくとも、
私達家族や知り合いで、そんな経験を1度もしたことなく、
その様な体験談を聞いたことが1度もない。


小さい頃から、数え切れないくらい歯医者に通い、
歯医者とは切っても切れない私だったが、
アメリカでは、歯医者に関してはストレスゼロ。
快適そのものだったと言っても過言ではない。




なのに・・・

嗚呼、それなのに・・・



日本に帰る事になり
あんなに快適だった歯医者ライフが一転、
サバイバル始まった!!!